カンジダは真菌の一種で、誰の皮膚、粘膜に常に住んでいる菌(常在菌)です。つまり仲良く共存しているわけです。でも免疫力の低下や高温多湿の状況下では、カンジダが増殖してしまいます。そうなると色んな皮膚病を発症します。免疫力の低下とは、新生児、高齢者、肉体的疲労、精神的ストレス、糖尿病などが当てはまります。水仕事が多い人の手、指先、爪、汗がたまりやすい腋窩、胸の下、鼠径部、赤ちゃんのお尻、口角、口内などの発症します。

1、カンジダ性爪囲爪炎

水仕事の多い人、糖尿病の人でよくみられます。爪の周りが腫れて痛くなり、次第に詰めが白くなったり破壊されてきます。

2,カンジダ性間擦疹

わきの下や、おっぱいの下、またなどの汗がたまりやすく、通気性が悪く、こすれ合う場所にカンジダは増殖します。この方は最初、湿疹と誤診してステロイド外用薬を処方してしました。カンジダ症にステロイド外用薬を外用すればどんどん悪化するはずですが、この方は「少し赤みが減った」とおっしゃるのです。でもなんか変だなと思い、顕微鏡で見てみたら、カンジダが沢山見えました。2回目は正しい診断が出来ました。

3,カンジダ性指趾間びらん症

手の指の間、足の指の間が赤くただれたようになって、皮がむけてきます。痛痒い感じ。間違えてステロイドを塗ってしまうと悪化しますよ。よく乾かすことが大事。

4,乳児分芽菌性紅斑

赤ちゃんのお尻に生えてしまうカンジダ。おむつかぶれと見分けるのはかなり難しいです。赤い小さいぷつぷつが沢山しわの部分に集中してできて、少し皮がむけてる感じ。おむつかぶれだと面で発症する。これも間違えてステロイドを塗ると悪化します。

5,口腔カンジダ症

舌に増殖したカンジダです。白い白苔や黒い毛のようなものが生えてきます。