human papilloma virusの皮膚への感染症でできるイボです。

放置すると大きくなったり、数が増えます。

足の裏や手にできる事が多いです。

             

日本皮膚科学会のガイドラインから作成

推奨度:A:強く行うよう勧める。B:行うよう勧める。C1:行ってもよい。C2:行わない方がよい。D:行うべきではない。*:小児には原則行わない。
C2以下は省きました。
液体窒素とサリチル酸外用がなんと同じAランク

推奨度           方法長所短所適応
液体窒素凍結療法   A-200℃の液体窒素を綿棒に含ませ押し当てる。効果大痛い全ての人
サリチル酸外用    A高濃度サリチル酸を外用、貼付する。効果大、痛くない    面倒くさい   全ての人
電気凝固B
レーザーB
ヨクイニン内服B成人は1日18錠、子供は9錠内服す  る簡単飲みにくい多発例
局所免疫療法BSADBEで感作後、同薬を外用す  る。痛くない痒くなる小さい子は無理、
多発例
トリクロロ酢酸外用    C1
その他の薬剤外用C1

液体窒素が痛いのは皆さん後存じですよね。それでは痛くなく、おうちでできる50%サリチル酸ワセリン外用療法をご紹介します。

 

足の場合

その1

当日、液体窒素を行います。
入浴後、綿棒でイボに50%サリチル酸ワセリンを塗り、その後小さく切ったラップをかぶせ、その上からテープで固定します。翌日の入浴前にはがします。
イボが白くふやけて、イボがはっきり分からなくなったら、一度お休みします。
また、イボが見え始めたら、また塗り始めます。これを繰り返してください。
受診の1週間前からは外用を中止してください。

夏は汗で蒸れたり、激しい運動などで一日中貼りっぱなしはきついなあ、嫌だなあ、という人はこちら。

その2

当日、液体窒素を行います。
入浴後、綿棒でイボに50%サリチル酸ワセリンを塗り、その後カットバンをします。翌朝はがします。
イボが白くふやけて、イボがはっきり分からなくなったら、一度お休みします。
(白くふやけてイボが見えなくなるまでにはならない場合は毎日行ってください。)

手指の場合

当日、液体窒素を行います。
入浴後、綿棒でイボに50%サリチル酸ワセリンを塗り、その後カットバンをします。翌朝はがします。
イボが白くふやけて、イボがはっきり分からなくなったら、一度お休みします。
(白くふやけてイボが見えなくなるまでにはならない場合は毎日行ってください。)


毎週通って痛い思いをしていたイボの患者さんには、朗報だと思います。
自宅でできる、痛くない、4週間ごとの来院で済むわけです。しかし、当院の売り上げはがた落ち、必至です。

作ってくれたあすなろさん、ありがとうございます!

なんとこの方は、液体窒素をせず、

50%サリチル酸ワセリンの外用のみで、治癒しました!!

本当にびっくりです。