尋常性乾癬は原因不明の病気で、赤く、白い角質がついてごわごわした丸い皮疹が沢山出来てきます。肘、膝、腰、頭など刺激を受けやすい部分にできやすいですが、ほぼ全身を埋め尽くすほどのひどい人もいます。隠れる部位ならまだいいのですが、顔に出てきたり、爪がボロボロになったり、頭からフケがおちてきたりすると日常生活に大きく支障を与えることになります。
治療は

  1. 外用:ステロイド剤、ビタミンD3活性剤、両者の混合があり、それぞれ長所、短所があります。
  2. 紫外線照射:当院ではエキシマライト、Narrow band UVBを行っています。
  3. 内服:当院ではシクロスポリンオテズラの2種類。それぞれ長所、短所があります。
  4. Bio製剤:2週間に1度の注射、1,2,3の治療を行っても軽快しない場合の最終手段です。これは大きな病院に行って、注射が打てる人かの検査、その後注射、そして副作用の有無、効果判定をします。そこまででが約2~3か月。その後開業医に戻ってきて最終的には自己注射になります。

    痒くもなく、悪性でもなく、人にうつすわけでもありませんが、温泉に入れない、常に人の目を気にするなど、QOLは非常に低い疾患です。