原発性腋窩多汗症とは、「特に内科的な病気もなく原因不明で腋窩(わきの下)にとても汗をかく」ということです。
治療としては、
1,塩化アルミニウム液外用
2,エクロックゲル外用
3,ラピフォートワイプ
4,イオントフォレーシス:器具が必要
5,ボトックス注射:ボツリヌス菌の注射
6,手術:わきの下の汗腺を焼く
などがあります。赤文字の治療法は当院で行っています。
1、塩化アルミニウムは安く、効果も期待できますが、塗っていると肌が荒れてくる、痒くなる、ヒリヒリする、などの副作用もあります。
2,処方制限がなくなり、40g(1か月分)を3本まで処方できます。
3,最近発売になった商品です。「有効成分であるグリコピロニウムトシル酸塩水和物は、発汗に関与する神経伝達物質であるアセチルコリンのムスカリン受容体への結合を阻害し、汗の産生を抑制します。」1日1回腋窩を拭くだけです。14枚までの処方になります。
5,ボトックス注射は効果は抜群ですが、約4~6か月で効果が切れる、高い(保険適応ありで、約2万4千円)、痛いなどの短所があります。


