2020年あたりから、重症で難治性のアトピー性皮膚炎の治療にBIO製剤(生物学的製剤)が用いられるようになりました。以下をご紹介しますね。
商品名:一般名:製薬会社 | 投与 | 年齢 | 機序 | 紹介 | 1か月 |
Dupixent(デュピクセント®): デュピルマブ:サノフィ | 1/2Wの注射 | 15歳以上 | IL-4,13受容体抗体 | 必要なし | 39000円 |
Olumiant(オルミエント®): バリシチニブ:イーライリリー | 毎日内服 | 15歳以上 | JAK1,2阻害 | 必要 | 44000円 |
Rinvoq(リンヴォック®): ウパダシチニブ:アッビィ | 毎日内服 | 12歳以上 | JAK1阻害 | 必要 | 42000円 |
Cibainqo(サイバインコ®): アブロシチニブ:ファイザー | 毎日内服 | 12歳以上 | JAK阻害 | 必要 |



デュピクセント以外は山形大学病院か山形市立病院済生館に紹介となります。
3剤はいずれも、結核、肺炎、敗血症、ウイルス感染などの重篤な感染症を引き起こす可能性があるため、投与前の検査、胸部レントゲン検査、結核の検査(インターフェロンγ遊離試験、ツベルクリン反応など)などが必要なためです。
1か月の費用は高額で高額医療控除の対象になります。ご自身が加入している保険の保険者に問い合わせが必要です。これらの治療がご希望の方は受診していただければ、きちんとご説明いたします。