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帯状疱疹(つづらご)

                                              水痘、帯状疱疹ウイルスが原因です。
小児期にかかった水痘(水ぼうそう)のウイルスは体内の神経節に残ります。
患者さんの免疫力が下がるとウイルスは活性化し、神経を傷つけながら皮膚に到達して帯状疱疹になります。

内臓の病気の悪化、肉体的疲労、精神的ストレスなどで免疫力は低下します。
はじめは痛みから始まり、数日後に赤い発疹が出て、真ん中に水ぶくれができます。
体の半分にしか出ません。よく「一周すると死ぬ」といいますが死にません。
両側、全身、複数の神経領域に出た患者さんでは内臓の検査をすることもあります。
最も怖いのは顔面に出た時です。
髄膜炎、角膜ヘルペス、聴力や嗅覚の低下、顔面神経麻痺などの合併症があるからです。

治療は抗ウイルス剤の1週間の内服です。バルトレックス、ファムビル、アメナリーフなどです。
高齢者で腎機能の低下が疑われる場合はアメナリーフが使いやすいです。
その他ビタミンB12、痛み止め、末梢神経障害性疼痛に対する内服薬なども処方します。

一番大事なことは、免疫力を上げること。
食べる、寝る、大声で笑ってみる
あと、焦らないこと。患者さんには1カ月は痛いよ~。と最初に言います。
実は私は2回なってるので、説得力があります!
多少痛くても、日常生活に支障がないくらいになったら治療は終了です。あとは時間が解決してくれます。

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